団扇大文字草(ウチワダイモンジソウ) ユキノシタ科/ユキノシタ属

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花弁の形が「大」の漢字に似ているのでダイモンジソウ。「団扇」の字を充てているので葉をウチワに見立てたのだと思う。湿った岩の上に咲く秋の花。
ダイモンジソウ、ナメラダイモンジソウ、ウチワダイモンジソウの見分け方を参考図書の「フィールド版 日本の野生植物 草本」から引く。ウチワダイモンジソウの葉の裂け方は「山渓ハンディ図鑑2 山に咲く花」を参照。

幅と長さ 基部 裂け方
ダイモンジソウ 幅 > 長さ 心形5-17浅裂
ナメラダイモンジソウ 5-7中裂
ウチワダイモンジソウ幅 < 長さ くさび形3-7裂

表には記載していないが、ウチワダイモンジソウの葉の形は倒卵形(葉の中央より先端に近い部分の幅が一番広い)で、ダイモンジソウの葉の形は腎形(葉の中央部分より少し基部に近い部分が一番広い)という特徴も参考図書には記載されている。この中央より先端に近い部分が一番広いという特徴から団扇を連想したのかもしれない。


2011年10月2日 三河大野

     
「大」文字草にしては1枚だけ長く
もう1枚の長いはずの花弁が短い
      寸詰まり感のある花

     
葉は幅より長さ方向が長い
中央部より先の部分が幅広い倒卵形
      全体の様子


2013年10月14日 三河大野

     
「大」文字草       全体の様子


花の大きさ。撮影した個体の大きさであって、必ずしもこの種の代表的な大きさを示しているとは限らない。

2011年10月2日 三河大野

※ 日付の後に書かれた地名は、都道府県名や市町村名ではなく、国土地理院発行の5万分の1地形図名。

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