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参考図書の「文庫版 野草の名前[秋・冬]」によると、マツムシソウの名前の由来には、「①松虫の無く頃に開花する、②巡礼の持つ松虫鉦に由来する、③歌舞伎の松虫鉦に由来する」の3説あるという。しかし、①はその時期に咲く花は他にもあるのでこの花だけにマツムシソウの名前を付けるのはおかしい。②は説明の途中で歌舞伎の松虫鉦の形が違うと言う根拠で否定している。説明の途中で由来がすり替わっているのである。③は形ではなく音が鈴虫(松虫のこと)に似ているからこの説を採用するとしている。このブログではマツムシソウに関しては由来がよくわからないとしておく。山地の草原に夏から秋にかけて咲く花。
※APG分類ではスイカズラ科に変更されたが、ここでは旧来の分類に従ってマツムシソウ科とした。
※ 2023/2/4 APG4体系への移行に伴いスイカズラ科とし、愛知県から静岡県西部に掛けての花の小さな個体はミカワマツムシソウとして区別した。
2005年8月18日 霧ヶ峰
ここの花のサイズを測った写真は無いが、2002年 8月31日 田口で見た花より大きかったことは覚えている |
2010年8月15日 多里
登山道の途中で遭遇。初めての山で、先の見通しが体感として身についていないので、ゆっくり撮る時間が取れなかった。
花のクローズアップ | 全体の様子 |
2010年8月21日 木都賀
大きな駐車場が整備された場所で、車で行ってゆっくり散策することができた。登山者は山へ、観光客は湿原へ。湿原の反対側にある草原には誰一人いなかった。時折草原の脇の道を走る車が通るだけで、独り占めできた至福の時間。
2010年8月21日 木都賀 | 2010年8月21日 木都賀 |
図鑑に記載された花のサイズより小さい花について(2022/9/5 追記)
- ミカワマツムシソウという地域固有種(維管束植物和名チェックリスト ver1.10にも記載されている名前です)
三河の植物観察 - 愛知県では、(マツムシソウは)低地のものほど頭花が小さくなる傾向がある。ミカワマツムシソウとして区別する人もいるが、変異は連続的である。
愛知県が公開している資料(PDF)
本ブログでは愛知県が公開している資料に基づき、図鑑より小さな花でもマツムシソウとする。
※ 2023/2/4 APG4体系への移行に際し、愛知県から静岡県西部に掛けての花の小さな個体はミカワマツムシソウとして区別した。
※ 日付の後に書かれた地名は、都道府県名や市町村名ではなく、国土地理院発行の5万分の1地形図名。
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