磐田寒葵(イワタカンアオイ) ウマノスズクサ科/カンアオイ属

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カンアオイ属は地域による固有種が多い。静岡県西部から愛知県東部にかけては、スズカカンアオイ、イワタカンアオイ、ヒメカンアオイが見られる。参考図書の分布ではカンアオイ(カントウカンアオイ)も静岡県が分布域に 入っているが見たことは無い(他にも静岡県が分布域に入っている種があるが省略)。これらの識別方法は以下の通り。

萼筒外見 萼筒内部 その他
カンアオイ 長さ1cm 格子状隆起は12個以下
スズカカンアオイ 萼裂片が大きく、筒部よりはるかに長い 格子状隆起は10個前後 葉の上面はへこむ
イワタカンアオイ 円筒形(長い) 隆起は縦30個、横10個程度 萼裂片に細毛がある
ヒメカンアオイ 短い筒形(約8㎜)、裂片の長さ8~9㎜ 隆起は縦20個、横6個程度
上記以外にも、葉、花茎、蕊等の特徴もあるが省略。花は枯葉に埋もれていることが多い、山地に咲く冬の花。

2011年12月10日 豊橋

     
縦の隆起は14本程見えている
ので全体で30本程度と推測
      横の隆起は10本程見えている
萼裂片の細毛も見える

     
全体の様子       萼筒は円筒形(長い)


2014年12月6日 三河大野

     
横隆起は9本まで数えられる       縦隆起は15本まで数えられる

     
見づらいが、萼筒は長い       全体の様子


花の大きさ。撮影した個体の大きさであって、必ずしもこの種の代表的な大きさを示しているとは限らない。

2011年12月10日 豊橋

※ 日付の後に書かれた地名は、都道府県名や市町村名ではなく、国土地理院発行の5万分の1地形図名。

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